雨乞いの洞穴

日々の暮らし【富士山麓の生活】

暑い日が続いています。
子鹿たちは日中、じっと木陰で休んでいます。
森の中ではアカヤマドリが顔をだしていました。
鳥たちは気持ちよさそうに水浴びをしています。これは暑くなくてもやっている気もしますが…
水場には巣立ったばかりの幼鳥の姿もありました。

もう虫が先に入っていました。
メジロとエナガの群れが交代で水浴びしていました。
何の幼鳥だろう。
アシナガグモが水平に巣を張っています。

私も暑くなると湖に浸かって身体を冷やしたりしていますが、そんなことを繰り返していると、事務仕事は一向に進みません。

ある朝、湖は凪ぎ、朝靄に包まれていました。
また暑い日になる合図です。

こんな日に湖にでると空にいるような感覚になります。

やがて靄が晴れると、ぐんぐんと気温が上がっていきます。
午後になると、空にもくもくと雲が湧いてきました。遠くで雷も聞こえましたが、ついに夕立にはならず、そのまま陽が暮れていきました。
そういえば、今年はまだ夕立がきていません。

この地には昔から、人々が雨乞いをしてきた神様が祀られています。富士山から流れた溶岩がつくった洞窟の中に。溶岩台地に降った雨はゆっくりと穴だらけの岩の中を通り、洞窟内に滴っています。この水を集め「呼び水」として湖に注いだそうです。人々は真夏でも常に濡れたこの場所に、水の神様を見たのでしょう。

洞窟からは真夏でもひんやりとした冷気が立ち上り、差し込む陽が光芒をつくっています。

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