5月に入り、山は勢いよく芽吹きはじめました。
山と樹海の境目にある大きなカツラの木は、今年も瑞々しい葉を茂らせています。



森を歩けば、ウワミズザクラの甘い香りが漂ってきます。
母系集団の中で富士北麓の厳しい冬を過ごした若いオス鹿は、初めての角が生え始めました。いよいよ親離れのときかもしれません。



図鑑などでは「冬鳥」として紹介されるジョウビタキですが、ここ富士北麓では「夏鳥」です。
かつてはシベリアなどが故郷だった彼らも、今ではこの標高の高い地を子育ての場所に選んでいます。ここが新しい故郷です。



毎年変わらない営みが繰り返されているようで、自然は常に少しずつ変化しています。
そして、生きものたちはみんな、それをごく当たり前のこととして受け入れ、今日も淡々と生きています。

