今朝も素晴らしい気嵐を見ることができました。西湖では11月後半から12月に特によく見られます。
蒸気霧に包まれた湖では、シベリアから越冬のためにやってきた水鳥たちが、元気に飛び回ったり、水に潜ったりして暮らしています。
湖の向こうには青木ヶ原樹海が広がり、その後ろには雪を被った富士山がそびえます。
身を切るような寒さですが、それでも早起きして湖畔へ出る価値はあります。
この寒さも含めて、気嵐の朝は西湖の冬の風物詩なのです。






今回はなぜ気嵐が起こるのか、どういう条件で起こるのかなどを少し書いてみたいと思います。
発生のメカニズム
- 水温が気温よりある程度高いと、水面から大量の水が蒸発し水蒸気になります。
- 蒸発した水蒸気が水面の冷たい空気に冷やされ小さな水滴(霧)になります。
- この霧が湯気のように湖から立ち昇ります。
発生の条件
- 水温が気温より10度以上高いと発生しやすい。
- 風がないこと。風があると霧はすぐに散らされてしまいます。
西湖は水深が深く、夏に温められた水がこの時期もまだ冷え切っていません。今朝も11度でした。
早朝の気温は氷点下になるようになってきていますので水温と気温の差は10度を超えるようになります。
そして夜から朝にかけて西湖では凪になることが多く、蒸気霧はそのまま湖上を立ち昇ります。


西湖の気嵐を見たい方は天気予報で朝7時から8時くらいの気温と風速、あとは西湖漁協のWEBサイトに水温が載っていますので、こちらもチェックすると良いと思います。
西湖漁業協同組合のページ
皆さんが良い気嵐を見れますように😊

