湖畔ではトンボが飛び、ススキは西日を浴びて金色に輝きます。
森では栗やどんぐりなど木の実が落ち、山椒は赤く色づき割れはじめました。
暑かった夏も終わり、ようやく実りの秋がやってきました。
樹海では沢山のきのこが顔を出しています。
今はタマゴタケが真っ盛りです。






さて、きのこには大きく分けて2つのタイプがあります。
腐朽型のきのこ(菌類)
これは枯れた木、弱った木や落ち葉などに付き分解し、そこから栄養を取得します。
腐朽菌がいないと枯れた木が腐らず新たな養分ができません。木の幹についているキノコは大抵これにあたります。サルノコシカケが特に有名ですね。



共生型のきのこ(菌類)
これは今たくさん生えているタマゴタケやシロオニタケなど、木の根について栄養の受け渡しをするキノコです。マツタケもこの共生型になります。地面から生えているように見えるキノコは共生型の場合が多いように思います。
共生型の中には昆虫などに寄生し養分を取得する「寄生型」のキノコもいます。



それぞれに森の中での役割がしっかりとあります。
表面にでているものはほんの一部で、地下には菌糸体が張り巡らされ、栄養だけではなく情報の受け渡しもしているといわれています。
キノコ(菌類)だけでなく植物や昆虫、動物も含め、森はまるでひとつの大きな生き物のようです。
ツアーではこんな視点からも樹海のご案内をしていきます。

樹海のすぐ隣にある山、三湖台に登ると広大な樹海を見下ろすことができます。
この中に無数の生物、植物がお互いに深く関わり合いながら生きているんですね。
そして私たちもその一部であるということを忘れずにいたいと思います。
。

  
  
  
  
