葉が少しずつ色づき、落ち始めています。
周りの落ち葉を集めただけでも、色、形、大きさ、厚さが違う、さまざまなものがあります。
仕事場の前のカツラの木も葉を落とし始め、甘い匂いを漂わせています。
まだ木に残る葉にはアブラムシが集まります。そしてアブラムシが出す甘い露を目当てに蟻がやってきます。ここでは、小さな蟻が巨人のようです。



森ではアケビや栗、ヤマボウシが実をつけています。
どれも独自の生存戦略で、命の範囲を広げようとしています。
わたしに食べられてしまった実は、どこにも芽を伸ばせず「ハズレ」だったかもしれません。
今年はアケビの皮の食べ方を教わり、試してみました。森の中に食べられるものがまたひとつ増えて、わたしは幸せです。




足元にはいろんな形、いろんな色のキノコたちが顔をだしています。


湖ではコガネムシが水に落ちて溺れかけていました。見てしまうと、つい反射的に助けてしまいます。
魚や水鳥の貴重な糧になったかもしれないと思うと、余計な手出しかなとも思うのですが、目の前の命を割り切るのは、なかなか難しいものです。
反対に、自分が見えていないだけで、知らず知らずのうちに奪ってしまっている命もたくさんあるのだろうと思います。命の関わりとは、そういうものなのかもしれません。

九月の雨で湖の水位が上がり、多くの草花が水没してしまいました。
環境の大きな変化によって追いやられるものもいれば、水を得て勢いを増し、新たに繁栄するものもいます。
そんな中で、コスモスはかろうじて水面に顔を出して咲いていました。



植物も虫も菌も人間も、出発点はみんな同じでしたが、置かれた環境に合わせていろんな形に枝分かれしてきました。そして38億年繋がれた生命が、それぞれの場所で、それぞれの今日を生きています。

